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人気資格【ドクターズクラーク】医師事務作業補助者の資格と仕事を徹底解説

資格取得

資格取得を目指す女性
資格取得を目指す女性

医療事務を勉強しようと思って色々調べていたら
ドクターズクラークという資格がある事を知りました。
わりとあたらしい資格のようで、資格取得の勉強方法と
具体的な仕事の内容が知りたいです。

そのような疑問に答えます。

ドクターズクラーク(医師事務作業補助者)とは?

ドクターズクラーク(医師事務作業補助者)とは、医師が医療行為に専念できるように、医師の事務作業のサポートに特化した新しい民間の資格になります。

医師が診察に専念できる環境を作り「医療現場の質の向上」に貢献する重要なお仕事になります。

仕事内容

病院などに勤務する医師の労働環境は過酷で、そのため医師不足が問題になっていることを受け、医師が医療業務に専念できるように、医師が行う事務作業をサポートする新しい仕事として医師事務作業補助者(ドクターズクラーク)が誕生しました。

主な仕事内容は以下のとおり。

  • 診断書の作成
  • 処方箋の作成
  • 診察・検査の予約
  • カルテの入力
  • データ整理など

以上のように、仕事内容が多義にわたるため、最低6ヶ月の研修が義務づけられています。

仕事環境

仕事の場所はもちろん病院などの医療機関になります。医師事務作業補助者がサポートすることで、勤務医の負担が軽減することで、医療の質の向上にもつながると期待されています。

医師事務作業補助者を配置することで、2008年より診療報酬に盛り込まれたことで、病院などの医療施設で需要が高まっています。

必須スキルは?

おもな仕事は書類の作成などがメインになります。そのためOAスキルは当然必須になり、さらに医学や薬学に関する知識があることも前提になります。

また、医療事務同様に診療報酬についてもある程度の知識は必要です。ドクターズクラークの資格の他、医療事務や医療秘書などといった資格を取得していれば、さらに仕事の幅も広がります。

医師のサポートをする言うことで、気配りの出来るコミュニケーション能力も磨いておいた方が良いです。

資格取得・3つのメリット

ドクターズクラーク(医師事務作業補助者)の資格を取得することでのメリットは、以下の3つになります。

  • 医師の事務作業をサポートするという、専門スキルが必要な仕事なので、資格取得しておくことで就業に有利です。
  • 就職・転職後は即戦力として活躍が期待できます。
  • 転職や休職明けからの復帰時でも、専門スキルを取得しているため、求人ニーズも高かったりします。

以上のように、専門スキルを取得することで、需要に対応できることが期待できます。

医師事務作業補助技能認定試験詳細

専門のスキルを取得するため、その資格試験も難易度が高かったりします。

以下は認定試験の詳細になります。試験の内容を踏まえ、この記事の後半ではどのように学習していくのかを説明します。

学科

審査領域 基準 細目
1.医療関連法規 (1)医療法
(2)医師法
(3)保健師助産師看護師法
(4)地域保健法
(5)感染症法
(6)生活保護法
(7)高齢者の医療の確保に関する法律
(8)老人福祉法
(9)身体障害者福祉法
(10)障害者基本法
(11)障害者総合支援法
(12)介護保険法
各法の目的とその沿革 医療施設に関する法律
医療従事者に関する法律
制度の目的と概要
申請手続き
申請書・診断書
主治医意見書 等
2.医療保障制度 (1)健康保険法
(2)国民健康保険法
(3)保険医療機関および保険医療養担当規則
(4)労働者災害補償保険法
(5)自動車損害賠償保障法
各法の目的とその沿革 保険医療機関および保険医の社会的責任
請求手続き
療養補償給付・休業補償等
3.医学一般 (1)人体の構造・組織・器官
(2)器官系
(3)人体解剖図
(4)診断と治療
(5)医療用語
普遍的で重要な疾患と治療
典型的な病状
標準的な診断(診療・検査・画像診断)
標準的な治療(投薬・注射・リハビリテーション・精神科専門療法・処置・手術・麻酔・放射線治療) 等
4.薬学一般 (1)医薬品医療機器等法
(2)薬物療法
薬品に関する公定書と法律
薬の名称および種類・分類
薬物の剤形
薬物の毒性、副作用・禁忌 等
5.医療と診療録 (1)診療録の定義と関連法規
(2)電子カルテシステム
(オーダリングシステム)
診療録記載の法的根拠
診療録等の定義と記載の原則
POMR(問題志向型診療録)
診療報酬請求の算定要件
電子カルテについての概略
電子署名および認証業務 等
6.医師事務作業補助業務 (1)個人情報保護法
(2)代行入力業務
(3)文書作成補助業務
(4)医療の質の向上に資する事務作業
(5)行政上の業務
医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン 診療録・処方せん作成
医療文書の取扱いおよび作成について等
7.病院管理 安全管理 医療安全管理(概要) 院内感染防止対策(概要) 等

実技

審査領域 基準 細目
医師事務作業補助業務 医療文書作成業務 各種診断書・証明書・申請書作成

試験概要

項目 内容
主催 一般財団法人日本医療教育財団・公益社団法人全日本病院協会
試験の目的 医師事務作業補助業務に従事する者の有する知識および技能の程度を評価・認定することにより、医師事務作業補助職の職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします。
試験の対象 診療録や医療文書の記載等、医師が行う事務作業を補助する業務に関する職業能力を評価の対象とします。
合格者に付与する称号 ドクターズクラーク®
受験資格 1.教育機関等が行う教育訓練のうち、認定委員会が認定規程により定める「医師事務作業補助技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認めるものを履修した者
2.医療機関等において医師事務作業補助職として6ヵ月以上(32時間以上の基礎知識習得研修を含む)の実務経験を有する者
3.認定委員会が前各号と同等と認める者
※1~3のいずれか一つに該当する者
試験日程 年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)
試験実施方法 在宅試験 ※受験は日本国内のみに限らせていただきます。 ※団体受験校については学校からの案内をご確認ください。
【学科】
医師事務作業補助基礎知識/筆記(択一式)/25問/50分
【実技】
医療文書作成/筆記(記述式)/4問/60分
受験料 9,200円(税込)
申込期間 当該試験日の2ヵ月前より3週間前まで
合否の判定 学科試験および実技試験の各々の得点率が70%以上を合格とします。

※出典:一般財団法人 日本医療教育財団

学習方法

ドクターズクラーク(医師事務作業補助者)の認定資格試験の内容は上記のとおりで、医療関連の知識取得は必須になります。

では、その試験にトライするための勉強方法を解説していきます。

学習方法は3つ

ドクターズクラーク(医師事務作業補助者)認定資格試験対策の学習方法は以下のようになります。

  • 独学
  • 通信講座
  • 通学(スクール)

独学

独学で受験するには、以下の受験資格を満たさなければなりません。

  • 医師事務作業補助職として6ヶ月以上の実務経験

この実務経験があることが大前提になります。そのうえで、自分でテキストを購入し勉強する流れですが、テキストいろいろなものが販売されています。

通信講座

通信講座は、はじめから受験までのカリキュラムがしっかり決められていたり、スマホさえあれば外でのスキマ時間にも学べたりするのでおすすめです。

テキストや問題集、過去問なども用意されていたりと、いわゆるオールインパッケージのような感じで学習が進められます。 

また、合格までの道順もしっかり定められているので、計画どおり学習をこなしていけば、合格もみえてきます。

医師事務作業補助者講座の通信講座は以下の事業者で開講中です。

  • ニチイのメディカルドクターズクラーク講座
  • TERADA医療福祉カレッジ・医師事務作業補助者講座
  • 日本医療事務協会・医師事務作業補助者養成講座
  • たのまな・認定医師秘書(医師事務作業補助者)講座

まとめ

今回は、医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク)について解説してきました。

医師事務作業関連の資格としては、以下に同様の資格があります。

  • 医師事務作業補助者検定試験
  • 医師事務作業補助者実務能力認定試験
  • 認定医師秘書(TM)医師事務作業補助業務実務能力認定試験

試験内容などは多少の違いはあるかもしれませんが、ほぼほぼ同様だったりします。

民間の認定資格になるので、国家資格のような信頼性とまではいきませんが、需要のある人気のある資格ですので、検討されてる方はがんばりましょう。